ペンとマスカラ

映画のメモと、思考の断片。

命はそれ自体としてすでに尊い

1年、すごく早かったようで、長くもあった。 いろいろなことがあったというよりも、日々の繰り返しで過ぎていった。 毎日、毎日、オムツとミルクと睡眠のサイクルを繰り返す。私たち大人よりずっと早く、ずっと短く。すべてが小さく、弱く、儚い。気がついた…

マタニティブルーズ

成長とは、喪失の絶え間ない連続である。 10ヶ月の時間を経て私の体から失われたもの、目の前にある生命は腹の中から出てきた。しばしば陥るとされる産後のメランコリーは、新生児の育児がうまくいかないからなんだろうと思っていた。 腹の中の生命が、自分…

子を産むことについて

最初の記事にも書いたとおり、私にとって、子を産み母となる、という選択をしたことは大きな分岐点でした。ただ、そのように歩きはじめてから、なにかがすごく変わったかというと、実はそれほど変わりません。 親となるからには、子の背負えない責任を背負っ…

愛の深さ

愛に深さなどないと思う。まして、差もない。愛とはある種の現象であって、影響の大きい小さいはあるにせよ、愛そのものの価値や深度について測る方法はない。 このブログには、私たちの子(あなた)に言いたいことを書いていこうと思う。万が一、あなたが…

おんな、であることについて。

ブログタイトルは、そういう葛藤のようなもの。 言葉で解決しようとして、できなくて、女であろうとして、できなくて、どっちつかずでここまで来ました。 さて。ちょうど4ヶ月前、我が子宮に突如、異変が起こりました。ありていに言うと、卵子が着床し、新…